バケバケ
「そうだな。…そういえば、もしバケバケの正体が遊具とか、園児が遊ぶものなら、大人である三好先生には姿が見えないんじゃないか?」
「!」
「たしかに!」
「じゃあ、一番端にいる4人は怪しいんじゃない?だってもし真ん中とかに並んじゃったら三好先生からみて一つ変な間が空いてる訳だから…」
「三好先生が何もつっこんでないとこを見るとそうだろうな。」
「かつ、ゲームで一度も指名されなかった子供…だいぶしぼれるわねぇ。」
今のところ一番端にいるのは…
タイキくん、セイラちゃん、それから女の子と男の子。
男の子は背が低くてうつ向いた気弱そうな子だ。
女の子は長い黒髪をハーフアップにした色白の子。
女の子は幼い私の右隣にいる。
ちなみに幼い私の左隣は三好先生だ。
―「ねぇ。」
女の子に幼い私が話し掛けられているようだ。
「私、さくら組のナツメ。あなたは?」
「洋子だよ。」
「ふーん。洋子、あんたなんかすぐにこのゲームから追い出してやるわ。」
「え?」