バケバケ
そもそもなんで俺は園児の中にバケバケがいると思ったんだ?
…一度さらわれて戻ってきた園児は怖がってないみたいだったからだ。
だから親近感を持ちやすい園児の姿をしたバケバケだと…
……!
待てよ、俺はとんでもないことを見落としてた。
いるじゃないか、もう1人怪しいやつが…!
「おい、タイキ!洋子は…?」
「洋子って…あぁ、あの子か。さっき裏口に向かうのみたぜ?いいなぁ、遊園地行けるんだろ?」
「そうか、やっぱり…ありがと!」
俺は走り出した。
目指すは洋子の分身と本体、両方いる裏口だ!