バケバケ
「何よ、それぇ。ちゃんとした服着てきなさいよぅ。」
エレジーが頬を膨らませる。
「ちゃんとした服なんて家にないだろ。てかもともと店に入る気はなかったしな!」
「?」
「店に入らないで何するの?」
「んー?俺の得意分野。もちろん、調査!」
灰音は早速行動に移った。
まず、店の前をうろうろしる。
私とエレジーは恥ずかしいので離れた所から立って見ていた。
灰音は店の入り口付近をうろうろし、その後店と隣のビルの間の細い道に入っていった。
しばらくして、細い道から笑顔で灰音は戻ってきた。
なぜか隣に女の人を連れている。
黒いスーツにタイトスカートの上品でキレイな女の人だ。
私は隣から若干殺気を感じた気がしたが、気にしないことにした。
灰音は一体何をしているんだろう。