バケバケ
「それは本当ですか!?あなたはあのネックレスについて何か知ってるんですか!?」
男の人はすごい勢いで灰音の肩を掴んだ。
「僕…困ってるんです!!変な妖精が…」
「わかった、わかったって!助けてやりますから放せよ!」
男の人は灰音の肩から手を放した。
「すみません、取り乱してしまいました。」
「とりあえず…詳細を聞かせて欲しいんですけど…あ、そこの喫茶店入りましょうか?」
灰音はLuna*Linaの向かいにある喫茶店を指差した。
私たちは喫茶店で男の人の話を聞くことになった。
「いらっしゃいませー!お客様3名様でよろしいですか?」
喫茶店に入ると指を三本立てたウェイトレスが出迎えた。
「よろしいでーす。」
「ではこちらにどうぞー」
ウェイトレスに案内され、店の奥の席についた。
客はまばらだった。
「3人って、僕たち4人じゃないですか。」
男の人がこそこそと灰音に言う。
…そっか、この人エレジーが他の人にも見えてると思ってるんだ。