バケバケ



「エレジーはお前の言う妖精さんだからな。」


「……えっ?」




席につくとすぐにウェイトレスが3人分の水とおしぼりを持ってきた。


「ご注文がお決まりになりましたらそちらのボタンでお知らせください。」


「はーい。」




ウェイトレスは店の厨房の方に消えていった。


「それで…ネックレスの話、ゆっくり聞かせてもらいましょうか。」


「はい…」


男の人は語りだした。





「僕があのネックレスを買ったのは今から一週間前のことです。


彼女へのプレゼントにと買いました。


僕と彼女は同じ8月が誕生日なので…


それに…彼女はLuna*Linaが好きなんですよ。


買ってから3日後…
僕は彼女にネックレスをプレゼントするために彼女に会いに行きました。」


「ちょっと待て。…まだ8月入ってないぞ?彼女の誕生日には早いんじゃないか?」


「彼女は大学生で僕も仕事があるのでなかなか誕生日当日にとはいかなかったんです。」


「そっか…続けて。」




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