バケバケ


「で?ミナミちゃんがどうしたんだ?」


「ミナミちゃんの家に行ったら…」


「行ったら?」


「うっ…ミナミちゃんの家に男がいたんだぁー!!」


男の人がかなり大きな声で叫びだしたので客がみんなこっちをみた。


「うるせーよ!!やっぱフラれてんじゃねーか!!」


「違うよぉ〜ミナミちゃんは僕以外の男を愛したりしないよぉー!」


「じゃあいいじゃないか、ミナミちゃんは浮気なんかしないんだろ?」


「うん…けど……嫌だよぉ!ミナミちゃんが……他の…」


今度はしくしくと泣き出した。


ミナミさんが他の男の人といたのわかる気がする。


「お前23だろ?俺より3つも年上じゃんか。」


「グスッ……じゃあ敬語使えよぉー」


「そこかよ!」


「灰音、これじゃあキリがないよ。続き聞こう?」


「……そうだな。おい、続き。」


男の人はおしぼりで涙を拭きながら話を続けた。





「…ミナミちゃんの家で男の人を見た僕は…悲しくなって逃げ出しました……


帰り道、カップルがいっぱい目につきました。




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