バケバケ
「おい、お前ら…」
「いくらパートナー同士でも同じ布団では寝ないよ。ねぇ、燕。」
「……あぁ。…それ以前に…俺達は男同士だがな。……」
「で、何しようとしてたの?」
「……シイ…ちょっと部屋入っていいか?……」
「お前ら帰れーー!」
俺は勢いよく窓を閉めた。
「……何の音?」
背後から眠たそうな洋子の声がする。
あいつらがうるさいから洋子を起こしてしまった。
「ごめん、ちょっとネズミが…」
「ネズミ…?」
途端に千秋が窓を開ける。
「ネズミじゃないよ!」
「バカ、開けんな!帰れって…」
「あれ?…千秋と燕さんだ。」
洋子が起き上がって布団から出てくる。
「洋子は寝てろよ、この二人は俺が追い返すから。」
「なんで?」
洋子は笑顔で窓に近づいていった。
「二人とも中入りなよ。」
「え、いいの?」
千秋が嬉しそうに窓から中に入ってくる。
「……俺も…」
燕も千秋に続いて中に入ってきた。