バケバケ
―ここはどこ…?
気がつくと知らない部屋の中にいた。
たくさんの時計が壁に掛けられ、カチカチと音をたてている。
部屋の中央にテーブルがあり、黒い懐中時計とドライバーが数本置いてあった。
冷たい床は灰色で、壁も灰色。
そして部屋の中にいたのは私だけではなかった。
たぶん神隠しにあった女子高生たち。
信じたくないけど…犯人はギンだったのだ。
女子高生はみなぐったりとしていた。
彼女たちを助けないと…
私は一番近くに座っている女の子に近寄ろうとした。
しかし、
―ガシャ
「?」
体が動かない。
見ると私の両手両足は鎖で繋がれていた。
他の女子高生たちもみんな鎖で繋がれている。
私は鎖を外そうと引っ張ったりしてみたが、まったく外れない。
「そんな…」
どうしたら…
「!」
そうだ、前にバケバコに閉じ込められた時みたいに内側から壊せば…