バケバケ




跳んで上にギンの攻撃を避ける。


ドライバーの先が地面に突き刺さる。


俺はその瞬間を逃さなかった。


腕を刃物型に変形。


そしてドライバーの金属部に振り下ろす。





―キーン






金属音が夜空を貫く。


…やった…?






「…!…折れない!?」


ギンのドライバーは折れていなかった。


それどころか無傷に近い。


「どうして…」


「10年前の私と一緒にしないでよね。」


ギンの力強い蹴りが体に入った。


「!」


ギンがドライバーを地面から引き抜き、体と真横に構える。


そしてそのまま構えた腕を伸ばす。





ドライバーが俺の体に刺さる。


ギンの髪型揺れる。


俺の顔に冷たいものがかかった。






涙…?






「意味がないよ……シイがいなくなったら…」


ギンが俺の体からドライバーを抜いた。


そしてドライバーを投げ捨て、俺に抱きついた。




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