バケバケ
「私が教えてやろう。そこの二人…」
トキは灰音とエレジーを指差す。
「バケバコを作ったのはこいつらだ。」
………灰音とエレジーが
バケバコを作った?
「この二人はもともと私の下にいたのだ。」
二人は…トキの仲間だったってことか?
「エレジー!…この話本当なのか…?」
「……本当よぅ…。」
エレジーが力なく言った。
「バケバコは…私の能力とハイネの技術力、それからトキの能力が合わさってできたものよぅ…」
「……」
今までの犠牲の元凶が全てバケバコにある。
バケバコさえなかったら起こらなかった事件がほとんどだ。
それを作ったのは灰音とエレジーだった…
「でも…シイ、信じて!私たち、反省してるのよぅ…二人でトキとは縁を切って、出回ったバケバコは全部壊そうって…」
「……。」
「おねがい、信じて!私たちは今、シイの味方だから…」