バケバケ




「千秋!」






「…うぅ…うあぁっ!!」






千秋の叫び声が響く。


「…どうしたんだ、…千秋!」


「痛い…痛い…頭が…」


「頭…?」






「これが私の能力だ。」


トキが言った。


「もうすぐ…もうすぐだ。そいつは完全に壊れる。」


「トキ!千秋に何を…」


「私は時計のバケバケ。矢印は時計の針。」


「…?」





「当たった者は巻き戻る。」





千秋の目から涙が零れた。






「最も見たくない過去を見せるのだ。」









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