バケバケ
4.金色
4.金色
「じゃあ、行ってくるね。」
「ん。行ってらっしゃい。」
シイが眠たそうに目をこすりながら手を振った。
「なんかあったら私に連絡してよ。」
「わかった。」
「無理しないでね!」
「わかってるって。」
シイの空返事を後ろに聞きながら家をでた。
心配だ。
金髪の男との接触から一夜明けて、シイはまた男を捜しに行くつもりでいる。
私も着いて行きたいけど…
学校があるからそうはいかない。
不安だ…
相手は何のためらいもなくシイの体を切った。
そういうヤツだ。
「洋子〜!」