バケバケ






眩しい…







目を開けると、そこに広がっていたのはあの竹やぶではなかった。


ここは…?


私はタイヤの上に座っていた。


昼間ギンと出会った公園だ。


だけど何かが違う。


空は明るく、昼間のようだ。


さっきまで夜だったのに…


でもそれじゃない。


もっと決定的に何かが違う。


私はタイヤから立ち上がり歩いてみた。






やっぱりおかしい。


見える景色が違う。


タイヤも…ブランコも…大きく見えてる?


私…身長が縮んだ?


見慣れた景色じゃない。


でも懐かしい気がする。






足元に水溜まりが出来ていた。


私はそれを覗いてみた。


「!」


水溜まりに映ったのは、私の姿ではなかった。






小さな女の子…


この子は…小さいころの私だ。


自分の手のひらをみる。


小さい。


「…?」


子供の姿になってる…




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