バケバケ
金髪の男の姿が頭に浮かんだ。
まさか…
「消えた香澄が…そのバンド抜けた子なの。」
瑞穂の声は震えていた。
「洋子…私どうしたら…」
瑞穂は香澄って子をよく知ってる。
もしかしたらあの金髪の男が何のバケバケか分かるかも…!
「瑞穂、その子のこと教えて!」
「えっ?」
「だいじょうぶ。香澄ちゃんは絶対帰ってくるよ。」
そのあと、私は瑞穂から香澄ちゃんがよく持ち歩いていたものを聞いた。
そして、一つ気になるものを見つけた。
きっとあの男の正体はこれだ…
早くシイに知らせなきゃ…!
「あっ!ちょっと洋子どこ行くの?!」
私は駆け出していた。
「急用!!」
「学校は?」
「ちょっと遅れますって言っといてー!」
私は走り出した。
絶対香澄ちゃんを助けるんだ!!