バケバケ
めまいがする。
立つのがやっとだ…
ようやく顔をあげると、そこに女の人の姿はなかった。
それになんだか体が軽い気がする。
何だったんだろう。
今のは…
そしてそのまま私は家に帰った。
「ただいまー。」
「おかえりー」
シイの声と一緒にお母さんの声がした。
めずらしい。
今日は仕事早く終わったんだ。
リビング大きなテーブルで二人は夕飯を食べていた。
「洋子遅いから先食べちゃった。まってて、今準備するから。」
そう言ってお母さんは台所に向かった。