バケバケ
私はシイの向かいの席に座った。
「学校って…」
シイがカレーライスを食べながら言った。
「ん?」
「高校って何するところ?」
「勉強とか?」
「ふーん。小学校とはどう違うんだ?」
「勉強が格段に難しいかな。」
「そうなんだ。」
シイはまた黙々とご飯を食べ始めた。
当たり前だけどバケバケであるシイは学校に行ってない。
お母さんとか不審がってないかな…
少しお母さんの方を見る。
けれど不審がってる様子はなく、楽しそうに私の夕飯の準備をしていた。
ん…?
なんか引っ掛かる…
あれ?
ちょっとおかしくない?
「はい、お待たせ。」
ま、いっか。
目の前にカレーライスが出され私の疑問は同時にどっかに行ってしまった。