バケバケ
私は気がつくと真っ暗闇の中にいた。
周りにはちょうどトイレの個室くらいの鉄の檻。
閉じ込められてることに気付いた私はあわてて檻を揺する。
けれどそれはびくともしない。
すると向こうの方から人がきた。
よかった!!
助かる!
「あの……」
声をかけてから気が付いた。
「…!…私……?」
前からこっちに歩いてくる人は私の姿をしていた。
それは静かに私の方へゆっくりと歩み寄る。
……怖い
そう思った。
「やだ……」
誰か…たすけて!!
「洋子!」