猫殿さまのお嫁さん
理介はウチを暖かい胸に
引寄せた。
前は嫌だったけれど
今はなぜか胸がときめく。
「そなたは俺のものだ。誰にも渡さぬ。俺はそなたが好きだ」
「理介…」
理介はぎゅっと力を強める。
そして、優しくおでこにキスしてくれた。
「怒ったか?」
顔を真っ赤にして俯いてるウチを除きこんだ。
「え…そんなことないよ。でも、もう眠いから…」
「そうか…よく休め」
理介は頭をぽんぽん
とすると笑っていってしまった。