猫殿さまのお嫁さん



婚儀の間は



召し使いと私と理介だけ。


客人などは入れない。



しばらくして



「理介さまのおなりー」



理介が座る。



こっそり話しかけてきた。


「心配いたすな。儀式が終われば九の介や中の介にもあえる」


「はい」




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