猫殿さまのお嫁さん



「九の介!中の介!」


つい大声を出してしまう。


「よく来てくれたな」


「親友二人の婚儀だ。もちろん呼ばれなくともくる」


「俺だってはやく夢羽のような嫁がほしいわ」



二人はいつもとおんなじように笑った。



「ありがとう」



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