リセット~彼女が死んで彼女が現れる~
「おまえも会ってるはずだよ。
窓香ちゃんを引き取ったのは、当時の窓香ちゃんのマネージャーさんだ。」
父さんは小さく笑う。
「会った?」
俺は窓香さんのマネージャーと言う人を必死に思い出そうとした。
(窓香さんのマネージャー…?
誰だったか?)
思い出せずにいる俺に父さんは聞いてきた。
「覚えてないか?『朱鷺濱』さんって言う眼鏡をかけた人だ。
窓香ちゃんからは、健も会ったって聞いてるぞ。」
「ときはま…?なんか聞き覚えがあるような、無いような…。」
すると俺は記憶の隅の古い記憶に、ある人の顔を思い出した。
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