リセット～彼女が死んで彼女が現れる～

まだ俺達が幼い頃…。
まだ幼稚園くらいの時に、俺と綾香は窓香さんに連れられて買い物をしていた。
その時に 一人の眼鏡をかけた男に声をかけられた。
『窓香…？窓香じゃないか？』
後ろから呼びかけられた窓香さんは後ろを振り向く。
『朱鷺濱さん？お久しぶりです。』
窓香さんは声をかけてきた人に笑顔を返した。
『久しぶりだな、窓香。相変わらず元気そうだな。』
『はい、おかげ様で。』
『逢うのは子供が産まれて以来だったな。
もしかして、綾香ちゃんか？』
窓香さんの手を握って男をジッと見る綾香に気づいて、男は綾香の目線に合わせて座る。