リセット~彼女が死んで彼女が現れる~
 学校を出て、いつもの帰り道。
 二葉はずっと俺に話しかけていた。
 「それでね、王子様!ニコちゃんが前の学校を転校する時、男の子達が泣くのよ~。
 男の子達が泣くからニコちゃん困っちゃったのぉ~。」
 二葉は言葉と裏腹に嬉しそうに話す。
 (いつまで話すんだ?この子…。)
 俺は二葉の止まらないおしゃべりにグッタリとしていた。
 「……二葉。」
 「なぁに!?王子様っ!」
 話し掛けられた二葉は、嬉しそうに目を輝かせて俺を見る。
 「悪いけど『王子様』って呼ぶの止めてくれ。」
 二葉が『王子様』と呼ぶたび、周りの人達が俺を見る。
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