リセット~彼女が死んで彼女が現れる~
俺達のケンカに怒った窓香さんはテーブルを叩く。
「…お前たち、ケンカするなら家の外でやれ。」
それまで黙って食べていた英樹さんが初めて口を開く。
「この家でケンカをすることは許さない。」
静かに…だけど威圧感のある鋭い声がリビングに響く。
「………っ。」
威圧感に押され、俺も瀬戸も何も言えなくなっていた。
ちぃも英樹さんに怯え、小さくなって怯えていた。
「…?」
急に袖を掴まれる感覚があり、俺は後ろを見た。
俺の後ろでビクビクして青い顔で怯えた綾香がくっついていた。
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