リセット~彼女が死んで彼女が現れる~
「お前もさっさと家帰って食べろよ。」
「だから放置しないで~~…っ。」
また前を向いて食事をしだした俺達に瀬戸は訴える。
「綾香ちゃぁ~んっ。」
「!!」
ベシッ!!
「ひゃっ!?」
綾香に抱きつこうとした瀬戸のおでこを叩いた。
「お?良い音がしたな。」
窓香さんは面白そうに笑った。
「なにすんだよぉ~東ぁ~…。」
おでこを叩かれ、瀬戸はおでこを撫でる。
「だから近づくなって。」
俺は瀬戸に背中を向けたまま、食事を続けていた。
「…ごちそうさま。」
俺は手を合わせて食器を片付ける。
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