リセット～彼女が死んで彼女が現れる～

「嫌ぁ～～っ!!今から行くぅ～!!」
「ちぃ、兄ちゃんの言うこと聞けないのか？」
俺はちぃの顔を真っ直ぐに見る。
「…遊び行くんだもんっ。」
ちぃは、プックリと両頬を膨らませる。

「お前も大変だな…。」
俺とちぃのやりとりを一部始終見ていた瀬戸は感心した顔で見る。
「年が離れてれば、普通だろ？
それに両親は出張ばかりしてるしな。」
「お前も苦労してんだな…。」
「そんなことないって、俺でダメなら、俺達の世話をしてくれてる英樹さんと窓香さんがいる…。」