リセット~彼女が死んで彼女が現れる~
俺はフラフラと歩きながら、クローゼットに辿り着く。
クローゼットを開けて、俺は着ていたタンクトップを脱ぐ。
「あ…っアヤ先に行ってるね、タケルちゃん…っ。」
綾香は顔を真っ赤にして走って部屋を出て行く。
(なんだ?俺の着替えくらい綾香はいつも見てるだろ?)
そう思った瞬間。
ゴトゴトゴト!ゴンッ!!
何かが転げ落ちる鈍い音がした。
「綾香!?」
俺は慌ててシャツを着て、部屋の外に飛び出す。
階段の下で、綾香は尻を抑えていた。
(足滑らせたのか?)
「綾香!?大丈夫か!?」
俺は急いで階段を降りる。
「た…タケルちゃぁ~ん…。」
綾香は涙目で俺を見上げる。
「走ったりするから落ちるんだろ…。」
俺は綾香の手を取って、立ち上がらせる。
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