リセット~彼女が死んで彼女が現れる~
「そうだったのか?…じゃないだろ!!
人の親勝手に殺すなよ…。」
俺は大きくため息をついた。
「疲れた…。
お前の相手してるだけで疲れた…。
綾香、ちぃ、後で宿題持ってこい…。」
俺はフラフラと自分の家に戻る。
そして、ふと気づいて瀬戸の襟を掴んだ。
「お前も帰れ!!」
「なんでだよー?」
「綾香がいるとこに、お前だけ置いていけるか!!」
俺はそのままズルズルと瀬戸を引っ張って行った。
「東ぁ~…、首苦しいって!!閉まってるっ!!」
「だったら自分で帰れ!!今すぐ!!」
俺はズイッと顔を近づけた。
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