リセット~彼女が死んで彼女が現れる~
「え~?なんで!?良いじゃん、もう少しいてもっ。」
瀬戸はケラケラと歯を見せながら、楽しそうに笑う。
「…お前を置いといたら、綾香に何するか分からないからな。
さっさと帰らす。」
「信用ねーなー…。」
瀬戸はガックリ肩を落とした。
「今のお前に『信用しろ』ってほうが無理な話だろ…。」
俺は呆れて頭を掻いた。
「そう言うわけだから、さっさと出ていけ。」
俺は玄関を指差した。
「ちぇ~…。」
瀬戸はパチンと指を弾いて家を出た。
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