リセット~彼女が死んで彼女が現れる~
「ゲットモーニーンっ!!」
ガラッと開いたドアから顔を出したのは、間違いも無く隣の家の瀬戸耕平だった。
「~~~~っ。」
俺は眉を寄せて頭を抱える。
(なんでよりによって同じクラス…。)
「おっ!?あっやかちゃ~ん♪」
瀬戸は綾香に気づいて、大きく手を振る。
「瀬戸くんだぁ~♪」
綾香も嬉しそうに手を振り返す。
「なんだ?知り合いか?出雲?」
先生に聞かれて、綾香が元気に答える。
「はい!アヤの隣に引っ越してきたの♪
ね?タケルちゃんっ♪」
綾香は嬉しそうに俺に話を振る。
「あ…?ああ…。」
俺は手を下ろして、綾香の方を見た。
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