リセット～彼女が死んで彼女が現れる～

俺は思いっきり大きなため息をついた。
「え!?誰？誰？」
瀬戸は大袈裟に教室をキョロキョロ見渡す。
「お・ま・え・だ!!
何かと綾香にちょっかい出しまくってただろ!?」
俺は思いっきり頭を抱える。
「え？俺!?」
瀬戸は自分を指差して、目を見開く。
「お前いつも綾香に抱きついたり、どっか連れまわそうとしてただろ!?
こっちがどれだけ大変だったか解るか？」
「俺そんなことした？」
瀬戸はすっとぼけた顔で指を口で加える。
「すっとぼけるな…、と言うより指加えるな！」