リセット~彼女が死んで彼女が現れる~
「え~?」
瀬戸は綾香の真似をして悲しそうに俺を見る。
「お前が綾香の真似をするな…っ!!」
俺のコメカミは微かに引きつっていた。
「アヤ?」
綾香の声に隣を見ると、綾香は不思議そうに小首を傾げる。
「綾香は関係無いことだから、気にするな。」
俺は綾香の頭を軽く叩いた。
「うん!タケルちゃん!」
綾香は嬉しそうに笑う。
「ん?」
俺は周りを見ると、みんな顔を背けていた。
「どうしたんだ?みんな?」
俺が聞くと、クラス全員赤い顔をしていた。
「あ~…、と…とりあえず瀬戸は空いてる席に座れ…。」
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