小さい頃に習うこと、大きくなってわかること
その日からあたしはエッグに行くのをやめた。
それはものすごくずるいことなのかもしれないけれど、今のあたしには勝ちゃんに合わせる顔がない。
たとえエッグに行ったとしても、どうせ不自然な態度しか取れないに決まっている。
そうやってみんなに迷惑をかけるくらいなら、ずるくてもこうした方がいいと思った。
そんな時、アイチからのメールは届いた。
「久しぶりにみんなでドロケーやりませんか?」