花の咲く教室
どうして…。私に手を伸ばすの?
アナタにとって、あたしは朋子達の仲間、でしょ?
それとも…みじめ、だから?
「ど…どうし…「教室。」
白菜の眼はまっすぐとこちらを見ていた。
白菜の目
白菜の頬
白菜の綺麗な髪…。
――――ヤバイ。
あたしは女なのに、うっとりしちゃう…。ファンクラブができるのも当然だ…。
「行かないの?」
「え?」
「教室。遅刻になるけど。」
あ…!
そうだった、そうだった。
教室行かなきゃ!遅刻になっちゃうよね!!
「あ、ありがとう!」
「…別に。」
あたしと白菜はゆっくりと、でも一歩ずつ教室へと足を延ばした。