花の咲く教室



「ゆ…祐志君ッ!!」



どうして……?



祐志君は窓の所に座って足をゆらつかせながらにっこり、笑っている。



満面の、笑み。



「やっほ、つぐたん♪
安心してねッ、悪口なんて、かけっこないんだから。」

「祐志君じゃないのッ…!
どうして、つぐみの仲間に?」

「あ、ブサイクおねぇ~さん!こんにちわっ。
仲間?そんなもんじゃないよ~。もっとイイもの!ね?」



ピクッ…



ブサイク、って言葉に朋子の眉間にしわが寄る。殺気が伝わってくる…。コワッ。



「…嘘、言うんじゃないよ。どーせ、他の携帯なら…」

「ムリだよ。つぐたんの悪口書けないよ~に、僕が細工したから」



ピキッ…



やばい、ヤバいって!!
朋子完全に怒ってるし…。



「さぁ~て、ブサイクなお姉さんたちと話してるのはつまんないなっ!つぐたん、行くよ~」

「ほぇ!?」



ガシッ



あたしは祐志君に右手を掴まれ、そのまま……。



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