花の咲く教室
「ここまでくれば、いっか。
う~ん、いつ見ても、いい景色!」
「確かにいい風…。」
――――――って、オイッ!
危ないでしょーが!!
…あ、ちなみにご察しの通り、あたしは今祐志君と学校の屋上にいます。
ここからはいろんな部活の様子が見れるんです。
先生以外滅多に入れない場所って聞いてたんだけど…。
祐志君は、本当に謎の人物だなぁ。
「なんで、来てくれたの?」
祐志君は校庭から目を離しこっちをまっすぐ見る。
すきとおった奇麗な目。
整った顔立ち。
ヤバイ、この子美形すぎる…。
「どうしてだと思う?」
「へ?」
どうしてって…。質問返しですか?
「……分かんない。」
「ふ~ん…。じゃぁ、気にするほどの事じゃないよね」
はぁ!?
イヤイヤ、その結論の付け方はどうやってきたのよッ?
分からないから聞くんでしょ…。