花の咲く教室
「何をするつもり?」
しばらくの沈黙の後、白菜は言った。
祐志がいったんジュースを飲むのを止める。
「何の、事ですかぁ~~~?」
テキトーにかわいこぶる祐志をみて白菜の眼はきつくなる。
「須田 つぐみのこと。
家庭科部にまで連れてきて…。おまけに、余計な事して。」
「……先輩は、巻き込んでほしくなかった、と?」
「イジメを受けさせることはなかったんじゃないの?」
「何も企んでませんよそれに、何もしてない。」
「!!」
「僕はただ、つぐたんをブサイクなお姉さんから守ってあげただけです。」
「……。」
「先輩は…わざとつぐたんを僕につかせましたよね。」
「……。」
「僕は先輩がやることなら、いい人だ、って思ったんです。」
「確かに、須田 つぐみはいい人。
だけど…あの人はあまりにも単純なの。
そして…純粋。
その人をわざわざイジメに巻き込む必要性はないと思うわ。」
ふぅ、と祐志はため息をついた。
「……先輩。
つぐたんの事になると、よく話しますね。
家庭科部にいる時みたい。」
「!!」
白菜は驚き、ゆっくりと祐志を見据えた。