花の咲く教室



「何をするつもり?」



しばらくの沈黙の後、白菜は言った。



祐志がいったんジュースを飲むのを止める。



「何の、事ですかぁ~~~?」



テキトーにかわいこぶる祐志をみて白菜の眼はきつくなる。



「須田 つぐみのこと。
家庭科部にまで連れてきて…。おまけに、余計な事して。」



「……先輩は、巻き込んでほしくなかった、と?」



「イジメを受けさせることはなかったんじゃないの?」



「何も企んでませんよそれに、何もしてない。」



「!!」



「僕はただ、つぐたんをブサイクなお姉さんから守ってあげただけです。」



「……。」



「先輩は…わざとつぐたんを僕につかせましたよね。」



「……。」



「僕は先輩がやることなら、いい人だ、って思ったんです。」



「確かに、須田 つぐみはいい人。
だけど…あの人はあまりにも単純なの。
そして…純粋。
その人をわざわざイジメに巻き込む必要性はないと思うわ。」



ふぅ、と祐志はため息をついた。








「……先輩。
つぐたんの事になると、よく話しますね。
家庭科部にいる時みたい。」



「!!」



白菜は驚き、ゆっくりと祐志を見据えた。






< 48 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop