花の咲く教室
ってか、ありえない!!
センセイが許可するわけないっ!!
…許可するはず…ない…?
「皆ぁ~~、
今日は初等部の祐志くんが見物にきたぞ。
いいかぁー、高等部のすごさを見せてやれー。」
「「「はーい。」」」
…なんで先生あなた許可してるんですかぁ―――――!??
や、普通疑問持つだろ?生徒たちよッ!!
「じゃぁHRは終わりなぁー。
祐志君、好きなだけいたらいいよ。
えっと席は…。」
先生が強引にHRを終わらせ辺りを見回しあいてる席を探す。
女子たちが文化祭の事を忘れたのか(?)自分の隣に、とキャアキャァ黄色い声を上げている。
「あ、丁度田中が休みだな。うん。
じゃぁ、祐志君は須田の隣に…て、分かるか??」
……田中君、恨みます。
女子たちに睨まれてるんですけど…。
「あ、はぁ~~~い!!つぐたぁ~~ん、宜しくねッ!」
…もうどうにでもなって下さい。
「あ、うん。」
くぅ…。祐志君のにっこりスマイルが輝かしいんですけどっ!!
あたしの隣で微笑む祐志君と、あたしを睨む朋子を含む女子たち(白菜を除く)、そっと見つめる白菜。
こうして大混乱の一日が今、幕を開けたのです…。