花の咲く教室
「先生、僕これ解けますよッ。」
「や、祐志君、君はまだ中等部だし…これは須田が喋ってたから……」
ニコリとチョークを既に持っている祐志君の笑顔に先生はたじたじ。
どうしてもあたしに恥をかかせたかったのだろう。
「先生、やだなぁ。僕ですよぉ、しゃべってたのは。
つぐたんは注意してたんですって。」
「…や、でも、高等部の問題だし…」
「大丈夫ですって。じゃぁ、問題ないですよね??」
そう言って祐志君はニコリとこちらに(悪魔の?)微笑みを見せると黒板に向かいあった。
あっさり答えを書いてるし…。恐るべしっっっっ、祐志君!
感心していると拍手がわきあがった。
当然か、中学生が高校生の問題答えちゃったんだもん。