花の咲く教室
にしてもホント、祐志君って不思議な子だなぁ~~~。
どうやったらこんな不思議な子に立つんだろうー?
って、あたし、何考えてんのッ!??
まだ黒板の前に立ってるし。
「センセ、合ってますよね??」
「あ…あぁ。祐志君、流石だなぁ。中等部1位って、こんなにすごいんだな。
どうやって勉強してるんだ?高校生に教えてやってくれないか?」
…ちゅ……中等部一位??こんな可愛い子がっ!??
思わず祐志君の顔を見る。確かに利発そうな顔立ちだ。
横顔から見ても可愛い…
「そんなすごくないですよー。白菜先輩の時と比べたら、今の問題のレベルだって落ちてるらしいですし、
僕なんか、全然。」
「すごいなぁー。だって祐志君も雪城もこの学園はじまって以来の秀才なんじゃないか??」
「センセ―、僕なんて、全然ですよ。」
「いやはや…。」
先生と祐志君の会話と生徒たちの感嘆の言葉だけが教室内を行きかう。
白菜と祐志君って、一体……
ガタン
一斉にその方向を見る。先生も祐志君も黙りこんだ。
その目線の先にいたのは―――――白菜だった。