花の咲く教室
『もう、白菜とは、いられないから…。』
『えっ……!』
亡くなったものは、私のココロだけじゃなくて。
地位とか、名声とか、そういうものだけじゃなくて。
『――――――そんなっ、友達でしょっ…?』
『…友達、じゃ、ないから…』
大切な物まで失ってしまった。あの時。
あたしは知った。
地位とか名声よりも大切だと思っていたものは、すぐに壊れてしまうものであることを。
むしろ、地位とか名声の方が大切だと。
そして…“彼”は“彼”になった。
“彼”もまた、彼自身の大切な物を捨てた。
ううん、捨てさせられた…。
私の…せいでっ……。
「ごめんっ…。気がついてあげられなくてっ……。」
ごめんね、あたしが頼りないせいで…。
ごめんねっ……!!