ひかり。
出逢い
冬の特に冷えこんだ日の事―
いつものように夜
ただなにをする訳でもなく
溜まり場に集まった7人。
「めっちゃめちゃ
寒いしやる事ないし暇ぁー」
その中でも一際目立つ
派手な格好をした
彩さんは
風のせいでなかなか
付かないライターに
苛立ちを感じながら
つぶやいていた。
「本当にそうだね。
なにか面白い事でも
あればいいんだけど…」
持っていた
ターボライターで
彩さんの煙草に火を
付けながら
優しく返す千晶さん。
彩「このめんつさあ
飽きた訳じゃないけど
マンネリっていうか…
みんな老けた?!笑」
…………………(-"-;)
彩さんは悪気はなく
たまに失礼な事をいう。
「誰か呼んでみる?」
しらけた空気を壊すように
やや高い声でそう
彩さんに話しかけたのは
小柄で女の子のような
顔立ちをした
彩さんの彼氏の和也君。
この人はいつも
彩さんのわがままに
付き合ってあげてる
とってもいい人だ。
一番の彩さんの理解者で
すごくいいカップルだと思う。
「いいねぇ!呼ぼう呼ぼう♪」
ほら、すっかり
彩さんの機嫌もなおった。