ひかり。







ねぇ、聞こえてますか?


あたしのこの声は。


身体の隅々から
あふれ出てるこの気持ちは。









きっと翔君が
この小説の事を知ったら
なんていうのかな?








いまさらなんだよって
怒るかな?






それとも、


こんな事までかくな



って照れるかな?





書くなら最後まで書けよ



って励ましてくれるかな?




どれにしてもごめんね。




勝手な事して。











読んで下さってるみんなには

伝わってるのかな?




翔君へのあたしの想いは。








翔君とのあたしの絆は。










伝わってないかもしれないね




あたし、こーいうの
すごく下手くそだからさ。






ごめんなさい







ただ、






ありがとうって





言いたかったんだ。









結局言えなかったけどさ。







その気持ちが、
この小説を読んでくれても

くれなくても。





少しでも伝われば
いいかなぁって。








否…―




あたしはただ、




あなたと生きてきた証が


欲しかっただけ
なのかもしれない。















人はみんな、

自分優先だものね










< 44 / 60 >

この作品をシェア

pagetop