ひかり。

泰典くんが
小声でつぶやく

「今悠太ラリってるから
　まともに相手すんな。」


翔君は、震える拳を
必死に抑えて帰って行った。



（なんか、このままじゃ
まずいんじゃない…、?）


そう思ったあたしは
しょー君を追いかけるために
帰ることにした。



しかし、追いかけると
いっても翔君はちゃり。

ちょっと前まで
あたしは基本ﾊﾞｲｸ行動
だったのだが
翔君に止められていて
最近は歩き。


追い付くはずもないから、
猛ダッシュで追いかける

てゆーか探す。





ちゃんと家に帰っているなら
いいんだけど、
そうじゃない気がして…




しばらく走ると
煙草のせいかすごく
苦しくなって
近くのベンチで呼吸を整える。


数分いて落ち着き、
捜索を再開しようと
あたりを見渡した。




…………あれ。


この公園って
春にお花見したとこだ。


そしてあたしと
しょー君が
結ばれた場所。



（!!!!!!!!!!!!!）



２人で座っていた
ベンチへいってみよう!



そう思いちょうど
反対側のベンチへあるくと


案の定…。


「しょー君!!!!!!!!」