ひかり。
自転車は倒れていて
公園のゴミ箱が変形していた。
ゴミ箱の近くには
ゴム製の野球ボール。
おそらくちびっ子が
置いていった遊具だろう。
あれを…投げたんだよね
ゴミ箱へと。
あたしはゾッとした
というか凄さを実感した。
翔君はピッチャー。
素人が見ても
その辺の中学生とは
桁違いなのが分かる。
「あかば?どうしたの…」
ハッとなり翔君の方を向く。
「すこし、心配で…」
「そっか。なら
気にしないで帰っていいよ」
いや、無理です。