社長のご指名 *番外編Ⅱ*
本当に大丈夫なんだろうかと思いつつも、なにも出来なくてとうとう食事会当日になった。





15時にホテルに向かうとロビーには梨珠さんと旦那さんが待ち構えていて、それぞれ引っ張られてしまった。





「梨珠が突然すまない事をしたね。」





俺が衣装に着替えさせられ、髪をセットして貰ってる時に控えてる旦那さんが苦笑して言ってきた。




「梨珠は章菜ちゃんを本当の妹みたいに可愛がっててね。」


「いえ、こちらこそありがとうございます。任せっきりにしてすいません。」


「気にしなくていいよ。」





梨珠さんの旦那さん、大河さんは気さくで面白い人だった。





仕度が終わり、章菜の控え室を訪ねると純白のドレスに身を包んだ章菜が振り替える。





俺の奥さんは女神だと恥ずかしい事を思ってしまった。




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