社長のご指名 *番外編Ⅱ*
「社長ー、まぁた女子社員の噂の的になってましたよー?罪な男ですね。」





お喋りなのがたまにきず……。





「なにか用があったんじゃないのか?」


「そうでした。社長は睨んでもいい男ですね。」





額に手を当てため息を吐くが、中村は気にせず話を進める。





書類に目を通し、一部変更を告げるとさっさと仕事に戻って行った。





仕事は早いんだけどなぁ………。




パソコンの右下に写る時間を見ると12時前。





13時ぐらいに章菜がここに来る事になっている。





「紗衣ー、鈴ー、お昼ご飯食べに行く?」


「行くっ!」


「にく!」


「鈴ちゃん、行くだよ。」


「あい。」





笑いながら言い直す紗衣とわかってない様子の鈴を見て俺も笑い、腰を上げる。




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