奇跡の花  …決して叶わぬ恋…
「おいっ、なにボケーとしてるんだよ!!こんな大型車が走ってるとこ、赤で渡る奴なんておまえくらいだよ!!」




後ろから声がした。



振り向くとそこには、同じクラスの「鈴原翔」がいた。



「えっ…なに!?」


「えっ…なに!?って今、お前赤で渡ってたじゃねーかよ!!」



なに言ってんのこいつ…!?赤で渡ろうとなんてしてないし…!!いま青だったし…!!



「そんなことしてないじゃん…!!」


「お前今、赤だったぞ…!!なのに、ぼけーとしてそのまま渡ってたんだよ!!」


「えっ!?…」

私ぼけーとしてたっけ…




「まぁ、ぼけーっとするほど何かあったんじゃねーの!?悩みとか…」


「悩みねぇ…」



「んじゃ、またあとで!!」


そういい残して鈴原は走っていった。
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