コーヒーとミルク
「――――――… 2年代表三木晴奈」
スピーチが終わり、ステージから降りた。
緊張したせいか足や手は寒くもないのにガタガタ震え、心臓はバックンバックンと大きく波を打つ。
なぜ私がこんなに緊張して新入生へ2年代表のスピーチを
しなければいけなかったのだろう…
「晴奈~!お疲れ~」
遠くからのん気に小さく手を振る親友。
「結衣~死にそうだったよ~」
「まぁまぁもう終わったしアイスおごってあげるから」
「ほんとに!?わーい嬉し~…って嬉しいけどなんで私がスピーチしたの?」
「ん~?それはお人よしだから」
お人よし…
たしか前にお母さんにも言われた…
「役に立とうと思って頼まれたことは絶対引き受けるでしょ」
「まぁ…。」
「だから晴奈にみんな頼むの」