コーヒーとミルク
「…ふーん」
「何?やっぱり航介くんのこと好きになっちゃった?」
せっかくの可愛い顔が台無しなくらいのニヤニヤ顔で聞く。
「…分かんない」
「えぇ!?そこは『ありえない!!』とか言ってくると思ったのに…!!もしかしたらホントに好きになりかけてるのかもね」
好きか…
いまさら好きでもまだ自分の気持ちがよくわかんないし、それにいまさら好きって言われてもね…
迷惑か…
「結衣。私一時間目サボるね」
「えぇ!?何なの晴奈今日おかしいよ?!」
「そうかも。なんか言われたら体調が悪いって言っといて」
私は結衣の返事も聞かず、無我夢中で走りだす。
屋上に向かって。